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ピアノの歴史について

身近な楽器であるピアノは、発明された当初から現在のような姿をしていたわけではありません。ピアノが現在の姿に定着するまでには、長い年月がかかります。ピアノが辿ってきた歴史に触れてみましょう。

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年代で辿るピアノの祖先

♪ 11世紀

弦楽器的要素、打楽器的要素の両方を持ち合わせる点から、ピアノの祖先ではないかと考えられているのが、ダルシマーという楽器です。ダルシマーは、台形の共鳴箱の上に弦を張っただけのシンプルな構造で、弦を小さい槌で打つことで音を出します。

♪ 14世紀

ピアノが誕生するまでは長い年月がかかりますが、鍵盤のついた楽器は古くから存在していました。音管に空気を送り込むことで音を出すオルガンが独自の発展を遂げていた所、ピアノに一歩近づいた形の楽器、クラヴィコードが誕生しました。クラヴィコードは、鍵盤を押すとタンジェントと呼ばれる真ちゅうの棒が弦を打ち、振動を起こして音を出す仕組みです。

♪ 16・17世紀頃

チェンバロは、1500年頃にイタリアで誕生し、その後フランスや、ドイツ、イギリスへと広まっていきました。鍵盤を押すと細長い棒状のジャックに取りつけられた爪が弦を弾くことで音が出る仕組みです。弦や響板などの機構、全体的なフォルムは現在のピアノにかなり近いといわれています。

♪ 18世紀

ピアノの原型を作ったとされる人物が、クリストフォリです。1655年にイタリアで誕生したクリストフォリは、チェンバロの音が強弱の変化に乏しいことを不満に感じたことをきっかけに、1709年にハンマー仕掛けで弦を打って鳴らすという、現在のピアノに繋がるメカニズムを発明しました。

現在のピアノに通ずるメカニズムを備えた楽器は、「弱音も強音も出せるチェンバロ」という意味で「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」と名付けられました。現在、「ピアノ」という名称で親しまれているのは、この略称からきています。

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ピアノの発展と普及

ルネッサンス期の終わり頃からスペインやフランスによる侵略を受けたイタリアは、急速に国力を弱めます。その結果、イタリアできらびやかな美術品として定着しつつあったピアノは、ドイツ人によって楽器としての命が吹き込まれました。
ドイツでは職人の間で古くからマイスター(従弟)制度があり、中性ヨーロッパでは親方と弟子のしっかりとした基盤の下、ピアノ製造が進められました。しかし、職人一人一人の手作業により完成されるピアノは生産数に限りがあるため、やはり贅沢品となってしまいます。

一部の貴族だけのものでなく、市民の楽器としてピアノが広く普及していくのは、産業革命を迎えたイギリスです。1756~1763年はヨーロッパ大陸でドイツ対オーストラリアの七年戦争が起こり、多くのドイツ人がイギリスに避難していきました。なかにはピアノ製造技術者もおり、その技術によってイギリスでピアノ製造が盛んになり、広く普及していったのです。

このようにして、贅沢品だったピアノが現代のようにとても身近な楽器となりました。初心者でも簡単に音を出すことができるので、初めて楽器を演奏するという方におすすめです。音楽を学ぶのなら、まずはピアノに触れてみませんか。

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